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ISBN:904789-07-0

価格:1,600円+税

出版年月:2013年3月

四六判

229ページ

 

*『まぁ映画な、岡山じゃ県!』続編が2013年9月から2015年8月まで山陽新聞で連載されました。もちろん、いしいひさいち氏の4コマまんがと共にです。そしてもちろん、書籍化します。新聞連載にはなかったあれこれも含める予定です。乞うご期待!

まぁ映画な、岡山じゃ県!

(絵)いしいひさいち=岡山県玉野市出身 (文)世良利和=岡山県美作市育ち

 

岡山にちょっとでも関係のある映画に、エッセイと4コマ漫画(描き下ろし24本!)でツッコミを入れた問答無用のローカル映画論。   

 

ネタバレ上等!

岡山をこよなく愛するみなさんへ

県下売るけぇ、買うてつかぁさい!

 

〈 目次 〉

  1. 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』 フランケンシュタインはどこじゃ?    
  2. 『女の警察』 姿なき小林旭   
  3. 『けんかえれじい』 えっ、高橋英樹が○○○でピアノを弾いている!?     
  4. 『瞳の中の訪問者』 志保美悦子のお宝映像はこれだ!      
  5. 『渋滞』 真鍋島は香川県なのか?    
  6. 『悪霊島』 消された笠岡市    
  7. 『新仁義なき戦い/組長の首』 玉野は広島県か、それとも滋賀県か?     
  8. 『憎いあンちくしょう』 裕次郎の無意味な回り道
  9. 『編笠権八』 岡山の武士道、卑怯なり
  10. 『龍馬暗殺/反逆の旅』 松田優作も原田芳雄も岡山県人じゃった
  11. 『独身アパートどくだみ荘』 ヨシオ君のテレポーテーション
  12. 『悪魔の手毬唄』 都会的な、あまりに都会的な
  13. 『八つ墓村』 八墓村はどこにある?
  14. 『バッテリー』 岡山県「新田市」はどれだけ広いのか?
  15. 『トラック野郎 暴走一番星』『天下御免』 トラック野郎、岡山・倉敷を爆走する
  16. 『電話は夕方に鳴る』 倉敷エロ映画鑑賞事件
  17. 『いいかげん馬鹿』 岡山の港を離れて一時間
  18. 『黒の超特急』『白い巨塔』 岡山の田舎へ帰れ!
  19. 『ハンザキ大明神 ゴロスケの唄』 国指定特別天然記念物の長門勇
  20. 『わが闘争』 なぜか安来節を踊る男たち
  21. 『暁の合唱』 菅井きんのバス中出産と仁義なき抗争
  22. 『異国物語 ヒマラヤの魔王』 備中にいたヒマラヤ王族の末裔
  23. 『男はつらいよ 寅次郎恋歌』『口笛を吹く寅次郎』 失敗に終わった寅さんの高梁移住大作戦
  24. 『拝啓天皇陛下様』『続・拝啓天皇陛下様』『馬鹿まるだし』 寅さんの原像と岡山
夏よ、止まれ

ISBN:904789-00-1

価格:1,600円+税

出版年月:2010年1月

四六判

214ページ

夏よ、止まれ

世良利和

 

80年代の青春物語。「ここには確かな日常があり、人間が息づいている」(出久根達郎評)

 

 実は元々のタイトルは矢沢永吉のバンド名を冠した『○○○○、もう一つの夏』でした。そして作品の中ではバンドのヒット曲が随所に流れ、物語にとって重要な要素となっていました。でもそのバンド名については込み入った事情があると聞いたことがあったので、書籍化に当たり、念のため矢沢氏の事務所に問い合わせたところ、バンド名、曲名共に「使用不可」とのお返事でした。本当に残念でした。今でも残念に思っています。装丁も決まっていて、とても素敵なデザインだったのに。

 本書は80年代の雰囲気満載の小説三編を収録しています。 何者でもない若者が「ここではないどこか」を意識しつつ、「どこにもたどり着けたりしないのだ」と自分を納得させて生きていたあの頃。情熱はあってもそれを率直に表現することに抵抗があった。そんな時代の若者の日常です。

 

〈 目次 〉

  1. 真夏の果実    
  2. 蜜柑   
  3. 夏よ、止まれ
新しく読むドイツ文学

ISBN:904789-01-8

価格:1,800円+税

出版年月:2009年12月

四六判

235ページ

新しく読むドイツ文学

三木恒治(岡山理科大学教授)

 

 一般教養としてのドイツ文学というだけでなく、ドイツ文学を専攻する学生の入門書ともなる解説書。

 

 文科省が人文社会科学系の組織見直しを求めたことに対し、経団連からも反対意見が出たという新聞記事に安堵しました。もちろん、改革すべき点は常にあると思いますが、「カネにならない文系にカネをかけるな」という通達のように思えましたから。

 さて、そうでなくても今や「絶滅危惧種」感のある教養としてのドイツ文学です。このまま消滅させるわけにはいかないとはいえ、「文学」自体が新たな読者獲得に苦戦するなか、理科系の学生の多くはドイツ文学の存在すら意識してこなかったに違いありません。

 第二次大戦後、敗戦国でありながら経済成長を成し遂げた国として、ドイツは時に日本との比較の対象となります。しかし、両国間には過去との向き合い方、エネルギー政策、言論の自由や人権の捉え方など、国のあり方を決定する重要事項について異なることが多くあります。ドイツ人の考え方や価値観は日本人とどのように違うのか。本書では長きにわたって読み継がれてきた文学作品を現在の視点から解説しています。これにより、今のドイツの姿がより明確になり、日本について考える時の参考になることが見つかるかも知れません。

 

〈 目次 〉

  1. 『ニーベルンゲンの歌』 英雄の人間像に見るゲルマン気質    
  2. 『エミーリア・ガロッティー』 近代市民の悲劇の誕生   
  3. 『若きヴェルテルの悩み』 若者の情熱と社会との確執をめぐって     
  4. 『ファウスト(第一部)』 人間の飽くなき欲望の行き着くところ      
  5. 『青い花』 真理を求める果てしなき憧れ    
  6. 『金髪のエックベルト』 夢と現実の相克に引き裂かれる人間像    
  7. 『グリムのメルヘン』 メルヘンに託された庶民の願望     
  8. 『みずうみ』 過ぎ去った青春時代と人生の無常
  9. 『変身』 不条理な世界に取り込まれる現代人の悲劇
  10. 『トーニオ・クレーガー』 市民と芸術家の間で
  11. 『魔の山』 現代社会の精神的混迷の縮図
  12. 『旅びとの夜の歌』『大運河の上に』『秋』『霧の中』 ドイツの叙情詩
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